小さい頃から、休日は家族キャンプやサイクリング、川遊び、山登りなど、アウトドアな遊びによく連れて行ってもらいました。所属していたガールスカウトの活動も楽しく、自然のなかで過ごすことが大好きでした。
高校時代は弦楽器・吹奏楽漬けの日々でしたが、沖縄の修学旅行でカヤック&トレッキングツアーに参加したとき、遊ぶ楽しさを通して、自然を守って残していくことの大切さを伝えるガイドのおじさんに激しく感動し、ガイド業に強く憧れるようになりました。
学生時代は”森”について学びつつ、自転車に荷物を積んで野宿しながら走る”チャリ旅”に目覚め、仲間と日本各地を旅しました。脱神奈川に失敗した卒業後は大学で働きながら、休みのたび、登山・チャリ・離島巡りなど、各地へ繰り出し遊びまわりました。
いつか沖縄でカヤックガイドをやりたいという思いを強めながら、2013年春、ご縁のあった石巻へ。半年間の予定でやって来た石巻でしたが、仕事で通った牡鹿半島にすっかり魅了され、沖縄にこだわらずともガイドができるのでは?と、牡鹿半島へ拠点を移すことにしました。
2015年秋、人のつながりを頼りまくり、たくさんの人に助けてもらいながら始まった牡鹿半島生活。牡蠣剥きバイトや牡鹿地区復興応援隊の仕事のほか、狩猟をはじめたり、隣町のビジターセンターでカヤック・SUP体験の手伝いや関連資格を取りながら、ガイド業スタートを模索していました。
環境が整いはじめ、開業を決意した2018年から、シーカヤックアースクエストの研修生として本格的に修行と準備を始め、2019年春、”なかのカヤック”を開業することとなりました。
私が大好きな牡鹿半島は、景色・空気・食・人が豊かで魅力あふれる地域である一方、防潮堤や河川工事、有害鳥獣、エネルギー、地域福祉ほか、さまざまな課題を抱えている地域でもあります。このことは、いま全国各地で抱えている課題でもあると思います。
キレイ・美味しい・楽しいだけではなく、自然のなかの一部になって、自分や地域のこれからについて興味を持ったり、考えたり、行動にうつす人がひとりでも増えていけば、少しずついい感じの未来へつながっていくはずです。
自然のなかの遊びをめいっぱい楽しむことで、そういったキッカケをたくさんつくりたいと思い活動しています。